破片影

ポケモントリプル勢の端くれによる不定期更新なブログです。

【ポケモンORASトリプル】ゲーチス

・はじめに

この構築記事には「ポケットモンスター ブラック・ホワイト」及び
ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2」のネタバレを含みます。

これまでのゲーチスなりきり記事から結構な期間が空き、
色々とゲーチスなりきり構築にも変化が出てきたため、
この記事執筆時点での最強を書き綴ることにしました。
多分これが一番強いゲーチスです。

過去記事からの流用部分もかなり多いですが、その辺りはご了承下さい。

・過去文献

共に執筆者はワタクシ。

luzilla.hatenadiary.jp

luzilla.hatenadiary.jp

・今回の構築

もう3回目の記事なので詳細は省略します。
BWでの手持ちからガマゲロゲを抜き、
BW2で採用していたドクロッグを採用した形。
ゲーチス構築としては基本形だと思います。
様々なパターンも考えましたが、
安定性などを考えた限りワタクシはこれが最適であると考えます。

ワタクシだけが
トリプルフリーで勝てればいいのです!

・個体紹介

デスカーン

持ち物:ラムの実 or メンタルハーブ(その日の気分で選択)
性格:生意気
特性:ミイラ
種族値:58-50-145-95-105-30(合計483)
努力値:HP252 防御4 特防252
ステータス:165-x-166-x-172↑-31↓
技構成:ナイトヘッド/鬼火/トリックルーム/スキルスワップ
備考:素早さ個体値0

トリックルーム展開要員。
使い勝手は概ねサマヨール
耐久が少し低い分、妨害耐性があるのが強み。
ラムの実であればダークホールに対して強く、
メンタルハーブであれば挑発に対して強く出られます。
どちらを持たせるかは完全に好みだと思いますが、
ダークホール対策のラムの実の方が扱いやすくはあると思います。
大会などでトリル対策を重く見られがちな場で使うなら
メンタルハーブの方が動かしやすいかも知れません。
キリキザンなどに狙われる事も多々あるのでナモの実も一考の余地ありだと思います。
スキルスワップはほぼピンポイントなクチートニンフィアだけを倒す武器。
それ以外に対して選ぶ機会は多くはないですが、
クチートニンフィアを腐らせることができる点は非常に優秀です。
もし何か技を変える場合は技の差し替え候補は鬼火あたりが抜けて、
神秘の守り(Lv.49運用推奨)、マジックコート、横取り、守るが候補かと思います。

 

シビルドン

持ち物:こだわりメガネ
性格:冷静
特性:浮遊
種族値:85-115-80-105-80-50(合計515)
努力値:HP244 特攻252 特防12
ステータス:191-x-100-172↑-102-49↓
技構成:10万ボルト/ボルトチェンジ/火炎放射/めざめるパワー氷

トリル下アタッカー枠。
眼鏡ボルチェンでインファイトで耐久が下がった
ハリテヤマカポエラーを仕留めつつ交代したり、
通りのいい10万ボルトで殴り続けたりします。
ランドロスさえ処理できる状態が確立できていれば
10万ボルトを撃ってるだけでもそれなりに仕事します。
ボーマンダを見てもよほどのことがない限り10万ボルトを選びましょう。
ヒードランメガガルーラなど、基本的には確定2発となります。
どうやって2発で仕留めるかを強く意識しながら利用しましょう。
技の差し替え候補としては火炎放射を草結びなど。
持ち物はこだわりメガネでないと火力不足だと感じる場面が多いと思います。
素早さ種族値50はメガクチートハリテヤマと同速なので、
トリックルーム構築との対戦時には意識しておきましょう。

バッフロン

持ち物:こだわりハチマキ
性格:勇敢
特性:捨て身
種族値:95-110-95-40-95-55(合計490)
努力値:HP164 攻撃252 防御92
ステータス:191-178↑-127-x-115-54↓
技構成:アフロブレイク/岩雪崩/寝言/守る
備考:素早さ個体値0

この構築におけるメインアタッカー。
素早さ種族値55はクチートハリテヤマより高く、
ニンフィアブルンゲルより低いことを覚えておくだけでも
勝てる場面はかなり増えると思います。
基本的に相手を倒すための基本火力はバッフロン依存なので、
相手からの威嚇を非常によく呼びます。
デスカーンナイトヘッドと合わせて倒す動き方も意識できると
バッフロンの動かしやすさが大きく変わりかと思います。
基本的にアフロブレイクと岩雪崩しか撃たないので
残り2枠は好みの技を入れておきましょう。
ワタクシは相手のダークホール意識の寝言と、
はたき落とされた場合に便利な守るを採用しています。

キリキザン

持ち物:気合いのタスキ
性格:意地っ張り
特性:負けん気
種族値:65-125-100-60-70-70(合計490)
努力値:HP4 攻撃252 素早252
ステータス:141-194↑-120-x↓-70-122
技構成:はたき落とす/不意打ち/アイアンヘッド/守る

普通のキリキザン
初手で出すと威嚇に対して攻撃が上がるので、
それなりに強い気がする枠。
ニンフィアに対する打点持ちですが、
ニンフィアに対して強いわけでもなんでもないので注意しましょう。
油断していると普通にハイパーボイスで致命傷を受けます。
持ち物は命の珠ではなく気合いのタスキを採用することで、
行動保証を重視した形となっています。
命の珠持ちに使い慣れていると火力の低さに驚く場面もあると思うので、
無理をさせないことをある程度意識して使うといいかも知れません。
特に分かりやすい火力の目安として
攻撃1段階上昇(=負けん気発動)不意打ちで無振りランドロスを攻撃すると、
気合いのタスキ(持ち物なし):120~142ダメージ(確定2発)
命の珠:156~185ダメージ(68.8%の高乱数1発)
くらいの差が出ます。
目に見えて火力の差が出るので、持ち物は好みで変えましょう。

サザンドラ

持ち物:命の珠
性格:控えめ
特性:浮遊
種族値:92-105-90-125-90-98(合計600)
努力値:HP252 特攻252 特防4
ステータス:199-x↓-110-194↑-111-118
技構成:悪の波動/大地の力/火炎放射/守る

ゲーチスの切り札であり、最も数値の高いポケモン
基本的にはクッション枠としての運用ですが、
ギルガルドへの狙撃やヒードランを仕留めるための大地の力が便利です。
苦手な相手が非常に多いという難点はありますが、
雑に等倍の範囲が広くどこにでも撃てる悪の波動で、
ファイアローの撃墜などの雑な削りを担ってくれます。
トリル起動前に出しておいて雑に殴ってシビルドンバッフロンが動きやすくする、
という意識で使っていくと活躍する場面がそれなりに多いかも知れません。
龍の波動は恐らくメガボーマンダくらいしか撃ちたい相手がいないので切っています。
差し替え候補としては火炎放射を別の攻撃技ということになるでしょう。

ドクロッグ

持ち物:脱出ボタン
性格:陽気
特性:乾燥肌
種族値:83-106-65-86-65-85(合計490)
努力値:HP4 攻撃252 素早252
ステータス:159-158-85-x↓-85-150↑
技構成:ダストシュート/蹴手繰り/フェイント/猫騙

ゲーチスが使うポケモンの中で唯一の猫騙し要員。
脱出ボタンを持たせてトリックルームの補助をメインに、
二度目の猫騙しで味方へのサポートも目指します。
毒技枠は毒突きでもいいと思いますが、
火力不足が気になる場面が多かったためダストシュートとしています。
雨パーティで初手にルンパッパを見た場合は迷わず押しましょう。
ダストシュートは命中率の低さに難があるので
この辺りは好みで変えればいいと思います。
フェイントの枠は自由枠に近いですが、
トリックルームを守って時間稼ぎされる場面を少しでも減らすため、
相手の守るを崩せるフェイント採用としています。
ドクロッグを上手く使えるようになると本当に勝率が目に見えて変わっていくので、
使っていて楽しいポケモンであると感じました。
猫騙し以外ほぼ全ての枠が変更の余地があり、
極めてカスタム性の高いポケモンです。
現状はこの記事の構成で使っていますが、
より使いやすい構成が見つかれば積極的に変更しようと考えています。
素早さ種族値は85のため、
メガ前でもガルーラが陽気であれば猫騙しで先制することはできません。
メガシンカ後であれば意地っ張り個体でも準速なら勝てません。
このあたりの素早さラインは知っているだけで動き方が大きく変わるので、
しっかりと把握しておきましょう。

・使用感

それなりに長期間使った限り、体感での勝率としては6割程度。
ガルーラスタンなどの純粋なスペックが高い構築には一歩及ばないものの、
特殊戦術などの純粋な数値が高い訳ではない構築に対しては
かなり優位に立てる事が多かったように感じました。
これ以外にもドクロッグの存在などから
雨パーティにはある程度戦えるような強さに仕上がっていると思います。

苦手なポケモンとしてはニンフィアマリルリモロバレル
これらのポケモンがいない構築に対してであれば、
相手の練度にもよりますがそれなりにいい勝負には持ち込めると思います。
特にモロバレルが間違いなくいる構築であるバンドリマンダに対しては
かなり絶望的な相性です。
覚悟しましょう。

トリックルーム構築としてこの構築を考えた際には
猫騙し要員やモロバレルニンフィアへの対処手段こそ足りないものの、
耐久面や攻撃力としてのトリル構築に求められる要素は悪くない水準です。
相手にコンセプトが伝わりやすく、
慣れれば構築としても悪くない完成度だったように感じます。

最初は反省会レベルの代物でしたがそれなりに使い込んだ結果、
割と戦えるレベルの構築になったと自負しています。

・まとめ

当時としてはなりきり構築の新作という理由から作り始めたゲーチス構築ですが、
最終的には構築に困ったときに頼る程度にまでには完成度を高められました。
見たときのわかりやすさ、実際に運用したときの使いやすさ、
ともに自分の中で納得行く領域になったと思います。

多分この記事を見て頂ければ、
現状のトリックルームゲーチスの基本形はご理解いただけると思います。

今後もゲーチスのさらなる改善は目指しますが、
恐らく残された期間の短さを考えると、
現在の構築より高い完成度に引き上げられる自信がないのでここで公開します。
癖の強い構築ではありますが、
是非アナタだけのワタクシを考察して頂ければと思います。
そしてアナタにも英雄の資質があるか確かめればいいのです。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

 

サムネ用画像(提供:ハイツあたたかい毛布氏)