破片影

ポケモントリプル勢の端くれによる不定期更新なブログです。

【ポケモン剣盾ダブル】ガラル式頑丈ヌケニン

 ・やりたかったこと

頑丈ヌケニンを作って無敵になりたい。

 

・着想

頑丈ヌケニン
最大HPが1のポケモンが特性「頑丈」を持つことで、
普通に殴るだけでは倒れなくなるという戦術です。
倒す方法もそれなりにありますが、
それを持たない相手には滅法強いので詰めていく戦術としては最凶格の1つと言えるでしょう。

ガラルでこの戦術を使う場合の構築を考察してみましょう。
また、ガラルでこの戦術を成立させられた場合の対策も書いておきます。

 

 

・個体紹介

今回の構築は4体だけの紹介とします。
何故ならばこの4体以外を使う場合は全く同じ役割である場合のみ採用可であり、
違う役割のポケモンを入れるのは相手にヌケニン対策を出させないなどの、
この構築及びこの戦術と全く関係ないポケモンを入れる場合に絞られるためです。
ポケモンごとの説明部分に必要な役割も記述しておきますので、
違うポケモンでこの戦術を使いたい場合の参考にして頂ければ幸いです。

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ヌケニン

持ち物:防塵ゴーグル
性格:おっとり(防御下降、特攻上昇)
特性:不思議な守り
種族値:1-90-45-30-30-40
努力値:特攻252 特防4 素早252
ステータス:1-x-50以下↓-90↑-51-92
技構成:祟り目/鬼火/こらえる/虫のさざめき
備考1:防御個体値13以下推奨、現状では意味はないですがダウンロード対策
 
備考2:ポイントマックス使用前提

今回の構築の主役。このポケモンがいないと絶対に成立しません。
最大HPが1のポケモンが頑丈の特性を手にするとどうなるか。
答えは単純で、残りHP1で耐えてくれます。
つまり事実上ダメージを0にします。
現環境ではダイロックがそれなりに飛び交うことを考慮し、防塵ゴーグル装備です。
頑丈ヌケニンを作られたらどうすればいいか、などに関しては対策としてまとめておくので、
そちらも目を通して頂ければ幸いです。

今回は特殊型での採用です。
物理型の場合、接触技を使うことになりますので
相手のゴツゴツメットや鉄のトゲで負けてしまう可能性が出ます。
それを回避するためです。
虫のさざめきはヌケニンが覚える特殊技の中で祟り目の次に火力が出る特殊技なので採用しました。
他にもっと良い技があるならそれを採用してもらえればと思います。

 

 

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ルチャブル

持ち物:でんきだま
性格:ようき
特性:じゅうなん
種族値:78-92-75-74-63-118(合計500)
努力値:HP252 攻撃4 素早252
ステータス:185-113-95-x↓-83-187↑
技構成:投げつける/仲間作り/アクロバット/毒突き
備考:厳選が面倒なら特性は気にしなくても大丈夫です

頑丈ヌケニンを作るための仲間作り要員。
ガラルに存在する仲間作りを覚えるポケモンの中では最も早いので採用しました。
投げつけると仲間作り以外は他の技の方が良いと思うならそれを採用してもらえればと思います。
毒突きの採用理由はダイアシッド化させてヌケニンの特攻を上げるためです。
そこに必要性を見出だせないなら別の技でいいと思います。正直私にも最適な技構成は分かってません。

 

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トゲデマル

持ち物:突撃チョッキ
性格:陽気
特性:頑丈
種族値:65-98-63-40-73-96
努力値:HP4 攻撃252 素早252
ステータス:141-150-83-x↓-93-162↑
技構成:蜻蛉返り/ほっぺすりすり/猫騙し/毒突き

 

頑丈枠。デスバーンを使う上では蜻蛉返りと頑丈を併せ持つ事が重要です。
接触技を使うことでデスバーンに特性を渡しながら交代を行えるためですね。
今回は頑丈と蜻蛉返りを両立できるポケモントゲデマルしかいないため採用しました。
少しでも早く交代できるように最速にしています。火力はどちらでもいいですからね。
毒突きの採用理由はルチャブルと同じです。

  

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デスバーン

持ち物:こだわりスカーフ
性格:臆病
特性:彷徨う魂
種族値:58-95-145-50-105-30(合計483)
努力値:HP252 防御4 素早252
ステータス:165-x↓-166-x-125-90↑
技構成:ボディプレス/鬼火/スキルスワップ/トリック
備考:こだわりスカーフ込みでの素早さは135

 

特性を入れ替える構築における潤滑油のようなポケモン
味方に接触攻撃を使わせれば自動スキルスワップで便利、
というのは今更言わずとも御存知の方が多いでしょう。
今回は少しでも早く味方に特性を託すためのスカーフ運用です。
 

 ・立ち回り

先発にデスバーンとトゲデマル、控えにルチャブルヌケニンを選出します。
相手によって戦術を変えることはほぼないので、
ここからの手順が1つでも失敗した時点で負けです。
これ以外の行動パターンは一切考えないので、
ひとつひとつの行動に関しては丁寧に書いておこうと思います。

1ターン目
デスバーンの選択:味方(トゲデマル方向)にスキルスワップ
トゲデマルの選択:味方(デスバーン方向)にとんぼがえり

相手からの猫騙しやこの指とまれなどは存在しない想定で考えます。
まず、トゲデマルが味方のデスバーンに蜻蛉返りを使用。
この蜻蛉返りを被弾した時点で彷徨う魂が発動し、
デスバーンの特性が頑丈、トゲデマルの特性が彷徨う魂に変化します。
この特性変化が起こってから蜻蛉返りの追加効果が発動し、味方との交代を開始します。
トゲデマルの代わりに繰り出すのはルチャブルです。

交代後、デスバーンのスキルスワップが味方方向に発生。
トゲデマルは交代しているので対象はルチャブルです。
これでデスバーンとルチャブルの特性が入れ替わります。
この時点での特性はそれぞれデスバーンがかるわざ(ルチャブルの特性)、
ルチャブルが頑丈になっているはずです。
これで1ターン目の仕込みが終わります。

2ターン目
デスバーンの選択:ヌケニンに交代
ルチャブルの選択:味方(デスバーン方向)に仲間作り

ターン開始後、即座にデスバーンとヌケニンの交代が発生します。
その後、ルチャブルの行動として仲間作りが味方方向に発生。
デスバーンは交代しているので対象はヌケニンになります。
これでルチャブルの特性である頑丈にヌケニンの特性も書き換えることになります。
頑丈ヌケニン完成です、お疲れ様でした。

後はルチャブルの電気玉投げつけるかトゲデマルのほっぺすりすりをヌケニンに使いましょう。
毒や火傷などへの対策です。
ここまで成立すればある程度しっかりとした対策手段として以下に列挙する手段を持っていない限り、
時間切れにさえ気をつければ負けることはないでしょう。

相手からの対策がなければ負けることはないですが、それはヌケニンに限った話。
他のポケモンは普通に倒されてしまうので、対戦に勝つためには相手を倒す必要があります。
総合時間制がある以上、ちゃんと相手を倒すことも考えていきましょう。

この構築におけるダイマックスに関しては特に何も考えていません。
そもそもダイマックス自体が演出が長引くので使わない事が理想です。
一応ダイマックスを使わなくては行けない場合も考慮して、
特殊型ヌケニンの火力を上げられるよう、ダイアシッド用の毒技を2体に採用しました。

ちなみに、ヌケニンダイマックスしても最大HPは1から変化しないので、
ヌケニンダイマックスさせざるを得ない場合は躊躇せず使うようにしましょう。

 

・頑丈ヌケニン対策

もし頑丈ヌケニンを降臨させる構築が出来た場合、どうすれば倒せるのか。
対策として考えられるものを列挙していこうと思います。
前提条件として以下の状態を想定します。

ヌケニン Lv.50(最大HPは1)
ダイマックスは使用していない
持ち物は防塵ゴーグルである
特性は頑丈になっている
既に麻痺状態になっている
ポイントマックスは全て使用してある
相手は一瞬で行動を選択するので持ち時間切れは狙えないものとする
(※実際にこの構築を使うと選択時間は長くて10秒程度なので持ち時間よりも総合時間が先になくなります)
森の呪いを被弾した状態である
対戦総合時間は無制限であるものとする

最後の2つの項目以外は比較的簡単に揃えられる条件です。
今回のこの構築でも満たせますし、
そもそもこれを満たしていないと頑丈ヌケニン構築と呼べないでしょう。
また、森の呪いは今回の構築では採用していませんが、
宿木の種対策としてはそれなりに知られている方法です。
今回はこれも含めた状態での対処法を考えていきましょう。
出来る限り現実的に構築に組み込めるものを重視して書いておきます。
軽く調べた限りのことしか書けないので、
記述漏れなどもそれなりにあると思います。
気になった方は自力でも調べてもらえれば幸いです。

1.特性の無視
シンプルかつ対策不可能な方法です。
これに出会ったら降参するしかないくらいです。
特に化学変化ガスは解除手段が撃破以外にはかなり手段が少なく、
存在するだけで相手全員が特性を無視してくるのが厄介です。
1-a.特性無視攻撃の発生方法
技:メテオドライブシャドーレイフォトンゲイザー、キョダイコランダ、キョダイカキュウ、キョダイソゲキ
特性:型破り、ターボブレイズ、テラボルテージ、化学変化ガス
1-b.特製無視攻撃への対策
技:悩みのタネ、仲間作り、スキルスワップ、怒りの粉、この指とまれ、サイドチェンジ
特性:彷徨う魂

2.持ち物無効化+天候ダメージ
防塵ゴーグルを無効化してしまえば天候ダメージで倒すことが出来るのでは?という考えです。
これはほぼ対策不可能であり、使われた瞬間に諦めるしかなくなります。
特にヌケニンは守る採用型でないとはたき落とすやトリックによる持ち物破棄は回避不可能、
マジックルームの場合は完全にマジックルームを張替えして相殺するしかありません。
2-a.持ち物無効化及び奪取の発生方法
技:欲しがる、泥棒、マジックルーム、はたき落とす、トリック、すり替え、差し押さえ
特性:悪い手癖、マジシャン
2-b.持ち物無効化及び奪取への対策
技:挑発
2-c.天候ダメージの発生方法
技:ダイロック、ダイアイス,、砂嵐、霰
特性:砂起こし、ゆきふらし
2-d.天候ダメージへの対策
技:ダイバーン、ダイストリーム、日本晴れ、雨乞い
特性:日照り、雨降らし、ノー天気

3.キョダイマックス技
キョダイマックス技の一部には、頑丈ヌケニンを簡単に倒す手段があるものもあります。
これに関してはもう対策不可能と言っていいでしょう。
唯一の対策はサイドチェンジとダイウォールを駆使してキョダイマックス技を発生させないことだけです。
3-a.キョダイマックス技による撃破方法候補
技:キョダイゴクエン、キョダイフンセキ、キョダイヒャッカ、キョダイサジン

4.強制交代
この構築は頑丈ヌケニンを1回出すことだけに全てのリソースを割いています。
2回目以降はかなり難しいと言えるでしょう。
その構築への対抗手段としては、「相手が3体以上いる場合の」強制交代はかなり便利です。
対策としては少し意味がズレてきますが、強制交代を使われる前に味方を減らしましょう。
4-a.強制交代の発生
技:吠える、吹き飛ばし、ドラゴンテール、巴投げ
道具:レッドカード
4-b.強制交代への対策
技:自爆、大爆発、命懸け、置き土産、癒やしの願い、三日月の舞

番外編1,初手の設置技使用
ヌケニン登場前に使うことが前提となるため、上記の前提から離れる事を考慮し番外編扱いとします。
もう無理です。ほぼ確実にこの系統の構築に対策を仕込んでいる事はありません。
高速スピン持ちを先発に出している場合しか対策されている場合はないでしょう。
ヌケニン側にとっての救いは、そもそもこの系統の技がそこまでメジャーではないことでしょうか。
番外編1-a.設置技の発生
技:キョダイガンジン、キョダイコウジン、撒き菱、毒菱、ステルスロック
番外編1-b.設置技の解除
技:高速スピン、霧払い、コートチェンジ

・使用感

天候パーティがとにかく辛い構築でした。
こちらの行動より早く相手に行動されてしまい、そのまま倒されてしまうと確実に負けます。
頑丈ヌケニンを作る以外に勝ちパターンを持たないと言っても過言ではない構築なので、
頑丈ヌケニンを作る余裕をくれない相手にはまず勝てません。
また、上記の対策を持つ相手も無理です。
その他にも技モーションが長い相手(ギルガルドなど)も苦手です。
かなり勝てる相手が少ない構築なので、決まると楽しいね程度で使うことをおすすめします。

・まとめ

今回は極めて特殊な構築の記事でした。
基本的にランクバトルなどで出会う事はまあまずないと言っても良いと思いますが、
個人的にこういう構築の考察が一番好きなので軽く回した構築の記事として書いてみました。
もし頑丈ヌケニンを使ってみたいと思っている方がいるなら、その参考になったなら幸いです。
私自身としてはシンプルに強い構築の記事よりも、
変わった戦術の構築記事を読みたいと思っているので戦績関係なく増えたら良いなと思っている次第です。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。