破片影

ポケモントリプル勢の端くれによる不定期更新なブログです。

【ポケモン剣盾ダブル】無敵要塞ポリゴン2

 ・やりたかったこと

無敵になりたい。
その上でTODに対する耐性も欲しい。

・着想

無敵戦術。
古来より様々な手法で数多のトレーナーを、
特にコンボパーティ使いの心を掴んで離さない戦術の1つです。
私もコンボパーティ使いの端くれである以上、どうしても考察してしまいます。
ただ、過去に考察した頑丈ヌケニンは成功してもかなり多くの問題点がありました。
列挙していくと以下の通りです。
・作るまでに時間がかかる(=TOD負けの可能性が極めて高い)
・火力がなさ過ぎて相手を倒せない
・毒々、鬼火で倒される可能性がある
・火の海の誓いに絶対に勝てない
・キョダイフンセキ、キョダイゴクエン、キョダイベンタツ、キョダイホウゲキにも絶対に勝てない
これだけの問題点があるようでは、かなり運用は厳しいです。
では、これらを少しでも軽減出来るような構築を創りましょう。
たとえ新たな問題点が産まれるとしても。

 

・個体紹介

今回は主要なポケモンである4体のみ表記します。
他のポケモンは正直なんでもいいので、それっぽく見えるポケモンで偽装を狙いましょう。

 

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サーナイト

持ち物:リリバの実
性格:臆病
特性:トレース
種族値:68-65-65-125-115-80(合計518)
努力値:HP252 特防4 素早252
ステータス:175-x↓-85-145-136-145↑
技構成:ワイドフォース/スキルスワップ/鬼火/守る

今回のコンボ起動要員。
鬼火で定数ダメージ稼ぎや、スキルスワップで今回の戦術の仕込みを行います。
特性が大きな意味を持つ現在のポケモンバトルにおいて、
特性を入れ替えるスキルスワップはとても便利ですね。
ダイマックスしている相手には無効化されます、注意しましょう。

 

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マタドガス(ガラルの姿)

持ち物:命の珠
性格:穏やか
特性:化学変化ガス
種族値:65-90-120-85-70-60(合計490)
努力値:HP252 防御4 特防252
ステータス:172-x↓-141-105-134↑-80
技構成:ミストバースト/ヘドロ爆弾/熱風/守る

特性を消去する特性というかなり珍しい個性を持つポケモン
ポケモンカードではよく特性が消されますが、ゲームでは初めてです。
交代やミストバーストを駆使して、必要なときだけ特性を消す大役を担います。

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ヌケニン

持ち物:気合いのタスキ
性格:さみしがり
特性:不思議な守り
種族値:1-90-45-30-30-40(合計236)
努力値:攻撃252 特攻252 素早4
ステータス:1-156↑-45↓-82-50-61
技構成:ポルターガイスト/虫のさざめき/サイドチェンジ/鬼火
備考:防御個体値0、他5V想定

今回の構築において必須となるポケモン
不思議な守りを特性に持つポケモンは他に存在しないため採用。
気持ち程度のダウンロード対策のため、
防御力のステータスが特防より低くなるようにしています。

 

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ポリゴン2

持ち物:風船
性格:控えめ
特性:トレース
種族値:85-80-90-105-95-60(合計515)
努力値:HP116 特攻252 特防140
ステータス:175-x↓-110-172↑-133-80
技構成:10万ボルト/イカサマ/テクスチャー/眠る
備考:技の順序は10万ボルトが一番上、他は不問

無敵になるポケモン
この枠は電気技とテクスチャーを覚える、特性がトレースのポケモンならなんでも構いません。
条件を満たすポケモンの中でも最も種族値が高いのがポリゴン2なので採用。
一応進化前であるポリゴンでも問題はそこまでありません。
耐久に関してはHPを16n-1、残りを特防に降ることで気持ち程度のダウンロード対策です。
個体値を下げることに抵抗がなければ
HP個体値を28か29に下げることで16n-1である159にすることも出来ます。
正直成立してしまえば被弾しないので特攻252振りでさえあれば後は不問です。
特攻素早さに特化でも面白いかもしれません。

個人的にこういう構築の時には、色違いのバグっぽさが似合う気がします。

 ・使い方

この構築の戦術はワンパターンです。
以下に記した方法が無理だな、と思った場合は裏選出などで対応しましょう。
そうでなければ全てこの記事通りの展開を行いましょう。
また、基本的に成功率は50%です。神に祈りましょう。

先発にはサーナイトマタドガス、控えにはヌケニンポリゴン2です。
相手の先発に合わせて、「ダイマックスを消費しなさそう」であり、
以下のスキルスワップ無効特性でもない方向を確認します。

相手の先発に猫騙し要員がいる場合は、
1ターン目はマタドガスは適当な攻撃、サーナイトは守ります。
2ターン目はマタドガスの行動は守る、サーナイトスキルスワップで相手と特性を入れ替えます。
相手の先発に猫騙し要員がいない場合は、猫騙し要員がいる場合の2ターン目の行動を行いましょう。
この時点で相手片方の特性はトレースに変化します。

相手片方にトレースを植え付けた後は交代を2連続で行います。
相手が、特に特性がトレースになった方が引かないよう祈りましょう。
まずサーナイトが交代。代わりに繰り出す対象はヌケニンとします。
この時点で味方側がマタドガス+ヌケニン、相手側がトレース枠+何かになります。
この状態でマタドガスポリゴン2に交代。
交代発生時に化学変化ガスの効果が消滅し、相手のトレースが発動します。

この時、マタドガスはまだ場に残っている扱いにはなりますが、化学変化ガスはトレース出来ません。
上記の仕様により、相手のポケモンの片方は特性が不思議な守りに変化します。
一連の処理が終わった後にポリゴン2が登場。相手の特性をトレースします。
ここがこの構築におけるお祈りポイントです。
相手の特性をランダムで獲得する都合上、どうしても運任せになりますが、
50%の確率(相手のもう片方のポケモンがトレース不可能特性なら確実に)で不思議な守りへと変化します。

ここまで成立したら、風船を割られる前にポリゴン2がテクスチャーを使えばほぼ勝ちです。
負けるパターンとしては滅びの歌、型破りのポケモンとの戦闘、
キョダイマックスしたエースバーン、インテレオン、ゴリランダーのいずれかと戦う場合のみでしょう。

ヌケニンが倒れたらマタドガスを再度繰り出す事になります。
この時、ポリゴン2ダイマックスを行います。
マタドガスの行動はミストバースト、ポリゴン2はテクスチャー媒体のダイウォールです。
これで無理矢理自滅することで、ポリゴン2の無敵の阻害を最小限に抑えます。

ポリゴン2は基本的には10万ボルトかイカサマ連打、毒々などでダメージが溜まったら寝ましょう。
出来るだけ選択に悩まないことが、この構築を使う上でのコツです。

*スキルスワップ無効特性の一覧(2020年07月20日・剣盾Ver1.2.1時点):
ARシステム、アイスフェイス、イリュージョン、うのミサイル、かがくへんかガス、
きずなへんげ☆、ぎょぐん、スワームチェンジ☆、ぜったいねむり☆、ばけのかわ、
バトルスイッチ、はらぺこスイッチ、ふしぎなまもり、フラワーギフト、マルチタイプ☆、リミットシールド☆
※☆印が付いている特性は記事執筆時点で
 ガラル地方での対戦に参加できないポケモンのみが保持しているものです。

・使用感

この構築において、50%の運ゲーこそ発生しますが、
その運ゲーを制せる場合は3ターン目終了時点で無敵のポケモンが存在することになります。
発生までの時間が非常に短いため、相手にTODを狙われる可能性は極めて低いです。
20分の対戦時間は、おそらく相当な回数交代+威嚇などを駆使されないと
TODの為に時間を稼ぐ事はできず、その前に持ち時間を消費して負けるのではないかと思われます。
私自身も複数回運用しましたが、無敵ポリゴン2が成立した時点で降参される事も少なくはなく、
要塞構築としては非常に早く対戦が終わる部類であるように感じました。
ただし、トレースが失敗した場合はリカバリーがかなり大変なので、
リカバリー出来る自信があるような上級トレーナー向けの構築なのかもしれないと感じました。
正直なところ、私自身もリカバリーの方法はよく分からず、
無我夢中で戦ってたら2回目のトレースチャンスが出来たという試合が数回あったものの、
2回目の展開に成功した要因などは一切不明(対戦のメモなどもないため)なため、
神に祈るのが一番手っ取り早い手段であると思われます。

・まとめ

指定された手順を遂行すれば、それだけで無敵になる。
単純ながら、無敵のポケモンを振り回して手詰まりに追い込むのは楽しい戦術でした。
理論上の勝率は5割なので、それ以下の勝率で悩んでいる方は使ってみるのも面白いかもしれません。
但し、あくまでも運を天に任せるしかない状況をも組み込んだ構築である以上、
運用する際は自己責任でお願いします。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。