破片影

ポケモントリプル勢の端くれによる不定期更新なブログです。

【ポケモン剣盾ダブル・冠環境】毒々必中効果とニドリーノ

・はじめに

この構築は「ポケットモンスター ソード・シールド」における仕様を用いた構築でした。
この記事の執筆時点では使用可能でしたが、
構築に採用しているバグが2020年12月22日のver1.3.1アップデートで修正されたため、
現在の最新バージョンでは使用できない構築となっています。
予めご了承ください。

 

 ・やりたかったこと

最近話題になった「毒タイプの毒々使用による必中化現象」を使って、
必中一撃必殺を使いたい。

・着想

ポケモンにおいて、対策がない限り相手を絶対に一撃で倒す技は4種あります。
角ドリル、ハサミギロチン、地割れ、絶対零度です。
これらは命中時、特殊テキストとしてダメージを与えた後に「一撃必殺!」と表記されることから、
一撃必殺として呼ばれることも多い技です。

この記事を書いている時点から数週間ほど前に、
「毒タイプが毒々を使うと、そのターンの間は全ての技が必中化する」という現象が確認されました。
これに関する記述については、記事の下の方に参考資料となるブログ記事を掲載します。
これは一撃必殺も対象であるようです。
ならば、使ってみましょう。

 

・個体紹介

 

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モロバレル

持ち物:脱出ボタン
性格:生意気
特性:再生力
種族値:114-85-70-85-80-30(合計464)
努力値:HP236 防御116 特防156
ステータス:219-x-105-105-132↑-31↓
技構成:ヘドロ爆弾/怒りの粉/キノコの胞子/守る
備考:素早さ個体値0

トリックルーム展開要員の補助要員です。
あまり場には長居しないで欲しいので持ち物には脱出ボタンを採用しました。
努力値調整には特に意図はありません。
少し前に配信されていたモロバレルをそのまま採用しています。

 

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ブリムオン(キョダイマックス)

持ち物:気合いのタスキ
性格:冷静
特性:マジックミラー
種族値:57-90-95-136-103-29(合計510)
努力値:HP244 特攻252 特防12
ステータス:163-x-115-206↑-125-30↓
技構成:マジカルシャイン/スキルスワップ/トリックルーム/守る

トリックルームとマジックミラーとスキルスワップを全て併せ持つ、
この構築にとっては非常に有用なポケモンです。
基本的にダイマックスは使用する予定はありませんが、
ミストフィールド展開よりは相手全体混乱付与のほうが強いと考え、
キョダイマックス個体を採用しています。

 

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ニドリーノ

持ち物:進化の輝石
性格:生意気
特性:毒のトゲ
種族値:61-72-57-55-55-65(合計365)
努力値:HP244 防御12 特防252
ステータス:167-x-79-x-117↑-63↓
技構成:角ドリル/毒突き/身代わり/守る
備考:素早さ個体値0、攻撃・特攻個体値不問

今回の構築における主軸。
3体しかいない毒タイプの一撃必殺要員の1体です。
(残る2体はニドラン♂ニドキング)
その中でも輝石を持てることで耐久が少しでも信頼できそうな
ニドリーノを選択しました。
毒突きの枠は正直なんでもいいと思いますが、
どうしようもなくなった時に毒状態付与で粘り勝てる可能性を作れることを評価し、
私は毒突き採用としています。

 

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ナットレイ

持ち物:食べ残し
性格:のんき
特性:鉄のトゲ
種族値:74-94-131-54-116-20(合計489)
努力値:HP252 防御252 特防4
ステータス:181-114-201↑-x-137-22↓
技構成:ボディプレス/毒々/宿り木のタネ/守る
備考:素早さ個体値0

ニドリーノの攻撃を必中にするためのポケモン
味方に毒々を撃てて、かつ毒状態無効で、
ニドリーノが倒れた後も単体で戦える優秀なポケモンなので採用しました。
トリックルームが切れた後は宿り木を植え付けて、
ひたすら守って粘れば勝てるというのが単純ながら強いですね。

 

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オニシズクモ

持ち物:命の珠
性格:勇敢
特性:水疱
種族値
:68-70-92-50-132-42(合計454)
努力値:HP252 攻撃252 特防4
ステータス:167-134↑-112-x-153-42↓
技構成:アクアブレイク/吸血/噛み砕く/守る
備考:素早さ個体値0

主軸を使えなさそうな時のための裏選出枠。アタッカー要員です。
ダイマックスしてダイストリームを使って無理矢理制圧するだけの簡単なお仕事です。
強引にナットレイが苦手そうな相手を仕留めて、
ナットレイで詰められる状況を作るのが主な役目です。

 

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ブルンゲル

持ち物:オボンの実
性格:冷静
特性:貯水
種族値:100-60-70-85-105-60(合計480)
努力値:HP252 特攻252 特防4
ステータス:207-x-90-150↑-126-58↓
技構成:ハイドロポンプ/シャドーボール/トリックルーム/守る
備考:素早さ個体値0

オニシズクモと同じく、裏選出要員のポケモンです。
モロバレルと合わせてトリックルームを展開するのが主な役目です。
スムーズにモロバレル脱出パターンになった場合はオニシズクモのダイストリームで雨を降らせ、
ハイドロポンプで無理矢理相手を切り崩しましょう。

 

 ・使い方

この構築の戦術は、コンボを決めに行く場合はほぼワンパターンです。
以下に記した方法が無理だな、と思った場合は裏選出などで対応しましょう。
そうでなければ全てこの記事通りの展開を行いましょう。
そして、相手にダイマックスや守る、タスキがないことを祈りましょう。

先発にはモロバレルとブリムオン、
控えにはニドリーノナットレイを選出します。

相手の先発に猫騙し要員がいる場合は、1ターン目は2体とも守ります。
相手の先発に猫騙しがいないか、1ターン目を両守るで凌いだなら
モロバレルは怒りの粉、ブリムオンはトリックルームです。
特に問題なく展開できたなら、モロバレルは脱出ボタンで交代するはずです。
その際にはニドリーノを繰り出しましょう。

トリックルーム展開に成功した場合、
場にはニドリーノとブリムオンがいるはずです。
このターンの行動はニドリーノが身代わり、ブリムオンは味方にスキルスワップです。
これで相手がニドリーノを警戒していなければ、ブリムオンは倒されるかと思います。
ブリムオンの代わりにはナットレイを繰り出しましょう。

ここまでが順調なら、場にはマジックミラーを持つニドリーノと、
ナットレイかブリムオンがいるはずです。
もしブリムオンが生き残っていた場合はニドリーノが守る、ブリムオンをナットレイに交代。
予定通りナットレイを繰り出せたなら、
ナットレイは味方に毒々、ニドリーノは相手に角ドリルです。
ダイマックスしていない相手に向かって、守られないことを祈りましょう。

・使用感

外さない一撃必殺は楽しいものの、
守られると無効、ダイマックスに無効というのがかなり扱いにくい印象を受けました。
特性を不可視の拳にすれば守った相手に対しても有効ですが、
その場合は毒々必中化現象を使用できないのが問題です。

基本的に1試合で成功するのは1回、良くても2回。
理論上は完璧に上手く行けば3回使えますが、なかなかうまく行きませんでした。
ですが、それでも楽しい。楽しいです。
必中一撃必殺で遊ぶという目的だけは達成できたので良かったかと思います。

・まとめ

2体の行動を使って、相手を1体倒す。
非常に弱い行動にも見えますが、本質的には手助け+単体技とそこまで異なるものではありません。
ただしトリックルーム中でなければ、素早さ関係の問題上このコンボは成立させられない。
この点が非常に弱かったように感じました。
時間制限がないという点を考えると実戦で運用するには、
ノーガードをスキルスワップで付与して必中一撃必殺を使う方が実用的なのかも知れません。

・レンタルパーティ

※もう今は消去しましたが、記念写真として遺しています。

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・参考資料

この記事での構築を組むにあたって、参考にした記事を2つ紹介します。

tetspond.hatenablog.com

・どくどくの必中効果の使用についての情報の時系列整理(筆者:テツポンドさん)
この毒々必中化現象に関して、恐らくこの記事を見るのが
一番情報が集約されていてわかりやすいのではないかと思います。

 

tetspond.hatenablog.com

・どくどくの仕様を利用した必中一撃必殺の実用化考察(筆者:テツポンドさん)
今回の構築でも採用したマジックミラー式の毒々必中化現象を用いた、
一撃必殺の使用を考察した記事になります。
この記事を読んだお陰で今回の構築を思い付くことが出来ました。
この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 また、この記事での構築による対戦動画は以下のものとなります。
友人に構築を押し付けたら本当に運用してくれました。
2020年12月22日のver1.3.1アップデート以降では、少なくとも通信対戦では使用できない戦術であるため非常に貴重な資料と言えるかもしれません。

www.nicovideo.jp

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。