破片影

ポケモントリプル勢の端くれによる不定期更新なブログです。

【ポケモンORASトリプル】無限探求譚

・やりたかったこと

そして永遠を我々は目指すのです!

 

あかねび氏による以下の記事で紹介されたギミックを勝てるまで回しただけです。
無茶振りとは言え託されていた構築案だったので、
トリプルフリーの最後にこれだけは一度でも成立させたい!と思い組みました。
構築の概要は以下の記事通りなので、
軽く目を通してから当記事を読むことをおすすめします。

akanavyy.hatenablog.com

1年と4ヶ月くらい、約束を果たすまでに時間掛かりました。

進化前が多くてちっちゃくてかわいいね。

・やりたいこと

1ターン目

メガジュペッタスキルスワップで、いたずらごころドーブルを作ります。
この間ドーブルはキングシールドで攻撃技をシャットアウトします。
味方のフォレトスは重力を展開。
これでダークホールの命中率補強と浮遊・飛行タイプの強制設置を狙います。

2ターン目

ドーブルは相手をダークホールで眠らせます。
フォレトスステルスロックを設置し、相手の場に交代時ダメージ効果を付与します。
ジュペッタはリオルかヤミカラスのどちらかに交代しましょう。

3ターン目~

ドーブルは味方を眠らせます。
ヤミカラスorリオルは寝言を選択。
このときの寝言は「寝言では出現しない技」以外からランダムで
自身の覚えている技を使います。
「寝言では出現しない技」のリストと
「猫の手では出現しない技」のリストには結構な差異があり、
まもる系の技や持ち物を奪う/入れ替える技、
強制交代系や反射技(カウンター系)は寝言で出現するが猫の手では出ない技です。
なお、溜め技の類は寝言でも猫の手でも出現しません。

つまり、いたずらごころ寝言を使えば先制で強制交代ができます。
これを無限に続けることで相手の行動前に強制交代を行い、
眠りターンの消費すらさせず交代させ続ければ相手は目覚めることなく眠りっぱなし。
これを続ける過程でステルスロックや撒菱ダメージで相手を消耗させ、
最終的に相手の残数が3体以下になったら
ニンフィアで無理矢理倒すというプランの構築です。
適当なタイミングでリオル・ドーブルヤミカラスと並べれば
先制で相手を2回強制交代させることができます。
違う場所に分散するなら行動封じ2回、
同じ場所を交代させ続ければスリップダメージ2回。
どちらにせよ行動を許さず定数ダメージを与えられるよね!という構築です。

時間切れが最大の敵です。

・個体紹介

ドーブル
持ち物:食べ残し
性格:わんぱく
特性:マイペース
種族値:55-20-35-20-45-75(合計250)
努力値:HP244 防御252 特攻12
ステータス:161-40-95↑-x↓-67-95
技構成:ダークホール/キノコの胞子/キングシールド/巴投げ

敵も味方も平等に眠らせる催眠枠。
眠らせ尽くしてやる事がなくなった時用に巴投げを採用しました。
火力は全く期待してはいけません。

リオル

持ち物:きあいのハチマキ
性格:意地っ張り
特性:いたずらごころ
種族値:40-70-40-35-40-60(合計285)
努力値:HP220 攻撃252 防御36
ステータス:143-134↑-65-x↓-60-80
技構成:巴投げ/吠える/穴を掘る/寝言

悪戯寝言吠えループの片割れ。
寝言で出現する技の仕様を活かし、巴投げと吠えるを先制で撃ち出します。
穴を掘るは寝言で出現しない枠。
目覚めのターンは巴投げだとガルーラを削れて吠えるだとギルガルドに有効なので、
場面に応じての適切な使い分けが重要です。
持ち物に困ったので気合いのハチマキ採用。

ジュペッタ

持ち物:ジュペッタナイト
性格:わんぱく
特性:お見通し → いたずらごころ
種族値:64-115-65-83-63-65(合計455) → 64-165-75-93-83-75(合計555)
努力値:HP220 防御252 特防36
ステータス:167-135-128↑-x↓-88-85 → 167-185-139↑-x↓-108-95
技構成:ゴーストダイブ/ダストシュート/スキルスワップ/守る

味方にスキルスワップいたずらごころを渡す担当です。
何も考えずに物理耐久重視にしましたが、
HP・素早さに振り分ける形でも良かったのかも知れません。
このポケモン、扱いが難しすぎてどうするのが最適か今もわかりません。

フォレトス

持ち物:せんせいのツメ
性格:意地っ張り
特性:がんじょう
種族値:75-90-140-60-60-40(合計480)
努力値:HP252 攻撃252 防御252
ステータス:182-156↑-161-x↓-80-60
技構成:大爆発/ステルスロック/まきびし/重力

重力でドーブルダークホールを必中にしたうえで
相手のポケモン全員に撒菱を踏ませ、
ステルスロックや撒菱で交代そのものにダメージを付与し、
大爆発で自身の退場と相手の削りも行います。
すべての要素が完全にフォレトスだからこその噛み合い方をしているポケモンです。
普段使うことがない技なので簡単な説明も書いておきます。
ステルスロックは相手が交代でポケモンが登場した時に
基本ダメージがHPの1/8、
ここに相性を掛け合わせたダメージ(最大1/2~最小1/32)を与える効果の技です。
まきびしは相手が交代でポケモンが登場した時に飛行タイプや浮遊がない場合、
設置回数によって相性に関係なく一定割合のダメージを与える効果の技です。
設置回数が1回だと1/8、2回だと1/6、3回だと1/4になります。
ステルスロック+まきびし1回で概ね相手のHPを1/4程度(25%)、
ステルスロック+まきびし2回で概ね相手のHPを7/24程度(29.1%)、
ステルスロック+まきびし3回で概ね相手のHPを3/8程度(37.5%)削れます。
可能な限りまきびしをバラ撒いて、
相手が交代するたびに体力をしっかり削れるようにしましょう。

ヤミカラス

持ち物:しんかのきせき
性格:なまいき
特性:いたずらごころ
種族値:60-85-42-85-42-91(合計405)
努力値:HP252 防御4 特防252
ステータス:167-105-63-x-103↑-86↓
技構成:ゴッドバード/空を飛ぶ/吹き飛ばし/寝言

悪戯寝言吠えループのもう片割れ。
寝言で出現するのは確定で吹き飛ばしのみです。
リオルとは違い無力化手段の極めて少ない交代手段を使える代わりに、
便利な攻撃手段を一切持っていません。
イカサマすら仕様上採用できなかったので、
とにかく最長眠りを信じつつ
ヤミカラスの眠りの周期を考えながら戦いましょう。
マジックミラーとマジックコートは天敵です。

ニンフィア

持ち物:せいれいプレート
性格:控えめ
特性:フェアリースキン
種族値:95-65-65-110-130-60(合計525)
努力値:HP228 防御60 特攻184 素早4
ステータス:199-x↓-93-172↑-150-81
技構成:ハイパーボイス/ムーンフォース/めざめるパワー地/見切り
備考:特攻・特防の個体値は30

ギミックの性質上、相手が残り3体以下になった時点で
攻撃して倒す手段が別途必要です。
無抵抗な相手を蹂躙するだけなら最強のアタッカーはニンフィアで間違いないので
ニンフィアを採用しています。

・使用感とか

勝率は1割未満。
そもそも神秘の守りを貼られると負け、
ドーブルいたずらごころを獲得できなくても負け、
ドーブルが挑発されても負け、
ドーブルの行動を阻害され続けると負け。
根本的にドーブルを対策している事が基本であるトリプルフリーで、
ドーブルが相手を眠らせないと何もできない構築はコンセプトが欠陥でした。

これらの壁を乗り越えても滅びの歌には勝てないという致命的な欠陥すらあります。

それでも「ギミックが成立すればほぼ一方的」というのは
催眠吠えループならではであり、
お互いのポケモン全員の眠りターンを把握する必要こそあれど、
相手を一時的にではあるものの完全に封じ込めることができる構築でした。
決まったときだけすごく楽しいです。基本決まりませんが。

尚、全体的にステータスが低いので、
神秘の守り+ニンフィアのハイボでも簡単に壊滅します。

残り少ないトリプルフリーでもう少しこの系統の構築を煮詰めたいという人の
何らかの参考になれば嬉しく思います。

第145回BV鑑賞会で成功例を投稿しています。

www.youtube.com

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。