・はじめに
2021年8月4日。
ポケモンXD16周年、おめでとうございます。
稚拙な記事ですが、この記事を筆者なりの16周年の祝いとして記述致します。
現在、ポケモン剣盾(執筆時点Ver1.3.2)においては二つ名システムが存在します。
このシステムは繰り出したときのニックネームや種族名の前に、
リボンや証に応じた二つ名が表記されるというものになります。
この中でも「ポケモンコロシアム」「ポケモンXD」限定のリボンとして、
「ナショナルリボン」と「アースリボン」が存在します。
前者はポケモンコロシアムやポケモンXDの作中にてスナッチしたダークポケモンを、
リライブした時に手に入るリボンとなっています。
そして後者はポケモンコロシアム及びポケモンXDの施設であるバトル山を、
最初から最後まで100人の戦闘を休憩ポイントでの手持ち変更を一切行わず、
最後までクリアすることが入手条件となります。
二つ名は「100にんぬきの」であり、
第三世代に存在するポケモンであれば全ポケモンに付与できます。
この記事では最も挑戦難易度が低いXD版の高速周回に関して記述します。
筆者自身が何度か挑戦した範囲では理想編成さえ組めば
2時間半あればクリアできます。
恐らくこのRTAを真似る人はいないと思いますが、
もしそんな人がいる場合には参考になれば幸いです。
なおRTAにおいてはタイマースタートは突入直前のメッセージを送った瞬間、
タイマーストップは100戦目のバトラス戦後の暗転で完全に画面が真っ黒になった瞬間です。
この記事執筆時点での筆者の記録は2時間14分42秒です。
・XDバトル山100人抜きのルール
1.すべての戦闘はダブルバトルである。
2.相手のポケモンは特性も含め全て固定。但し順番は毎回変動する事がある。
3.相手のポケモンの行動はAIにより決定されるが、一部固定パターンが存在する敵がいる。
4.途中セーブ・電源OFFを行っても100人抜き失敗としては判定されず、挑戦を継続できる。
5.伝説のポケモン(準伝説・禁止級伝説の両方)を採用した場合、1体ごとに15%報酬のポケクーポンが減少する。
・必要なポケモン
詳細はこの記事に書いているので大雑把に記述します。
以下の個体はすべてLv.100前提です。
意地っ張りASフライゴン@こだわりハチマキ
技構成:地震/岩雪崩/スピードスター
Lv.100時に攻撃力が328であればOKです。
必要な技は3つのみ。
最終習得技はLv.65の破壊光線ですが、
その1つ前はLv.53の砂嵐なのでLv.53までレベルを上げたら育て屋放置でいいでしょう。
第3世代におけるダブル補正は第4世代とは違っており、
相手2体を対象とする技のみが対象で、威力が半減する仕様でした。
味方を巻き込む全体技には補正がかからないため、
最大火力の地震を使えるフライゴンは
バトル山を周回する上で最適解と言えるポケモンです。
もともとめざめるパワー(格闘)も採用候補にはなっていましたが、
フライゴンの地震で蹴散らす事を軸とした構成にして、
隣のポケモンで対応した方が安定するし早いという結論になりました。
意地っ張りASドードリオ@こだわりハチマキ
技構成:トライアタック/スピードスター/ドリルくちばし
Lv.100時に攻撃力が350であればOKです。
フライゴンより素早さを高くしておくことを推奨します。
同じく必要な技は3つのみ。
ノーマル技はトライアタックではなくのしかかりや恩返しの方が良いですが、
何度かの挑戦でトライアタックでも充分な事は確認できています。
余力があればのしかかりを教えたい、という程度の認識で大丈夫です。
恩返しはXD輸送後のなつき度上げがめんどくさい大変なため考えないことにしました。
最終習得技はLv.60の高速移動ですが、
その前に習得するLv.47のドリルくちばしは必要な技の1つです。
さらにその前に収録するLv.38での騒ぐを拒否してから育て屋放置でいいでしょう。
地面技を無効化出来る物理アタッカーとしてはかなり火力が高い部類であり、
特に序盤で汎用性の高いスピードスターを一致で撃てることから採用しました。
もともとめざめるパワー(地面)も採用候補にはなっていましたが、
何度かチャートを精査し、実際にバトル山を走破した結果として、
撃たなくても問題なく走破できるので不要である、という結論になりました。
CSペリッパー@神秘の滴
技構成:波乗り/翼で打つ
Lv.100時に特攻が295であればOKです。
この世代において地面技を無効化出来る波乗り要員としては、
道具を考慮しない場合最も高い火力の波乗りを使えるポケモン。
波乗り何度か挑戦した結果、90戦目のみ使用する事になったポケモンです。
波乗りは秘伝技習得のため、努力値振って進化だけさせたら
それ以降は育て屋放置レベリングで問題ないでしょう。
いなくても問題はありませんが、90戦目の安定感と戦闘時間の短縮が大きいです。
一応翼で打つを採用していますが、ヌケニンで詰まないための保険用です。
レベリング後に必要に応じて技思い出しを使って教えましょう。
事故らない自信がある人や、RTAを前提にしている人は教えなくても問題ありません。
絶対に神秘の滴をもたせてください。
うしおのお香(補正:1.05倍)は神秘の滴(補正:1.1倍)の劣化アイテムです。
もともとは上記のフライゴンとペリッパーの2体による踏破となっており、
技構成も波乗り/電撃波/冷凍ビーム/めざめるパワー(炎)でしたが、
より早く突破するための代用枠の考察中に上記のドードリオが浮かび上がり、
どうしても長引く90戦目を短縮するためだけに採用しています。
いるといないとでは、3分程度の差が生じるように感じます。
これを大きいと考えるか、小さいと考えるかは人によるところでしょう。
ドードリオとフライゴンの攻撃力、ペリッパーの特攻以外は
そこまで細かく拘る必要はありません。
一応以下の行動パターン上、素早さはドードリオ>フライゴンという前提なので、
これが成り立つ素早さ関係であれば充分です。
・考察に入ってきたが途中で候補落ちしたポケモン
CSカイリュー@りゅうのキバ
技構成:ドラゴンクロー/波乗り/10万ボルト/火炎放射
初見挑戦時に採用したポケモン。
とにかく対応力を重視したが、ここまでやる意味がなかったため没に。
波乗りを使う場面はかなり多かった点とカイリューでは火力不足であった点から、
上記のペリッパーが考察されることになりました。
CSラティオス@こころのしずく
技構成:波乗り/10万ボルト/めざめるパワー(炎)
持ち物込であれば地面技を無効に出来るポケモンとしては
最も高い火力で波乗りを使えるポケモン。
個体の調達が面倒な点を除けばかなり優秀であり、
デメリットなしに特攻を1.5倍という極めて強い専用道具を持っています。
採用しないことに理由が必要な程に強いポケモンではありますが、
考察を進めるうちに波乗り要員はそこまで必要な場面が多くはないことが分かり、
最終的に90戦目だけでの採用となりました。
わざわざ1戦だけの為に個体を準備するのが面倒な上に、
ペリッパーでも火力や素早さなどの数値は足りている点を考慮し、
持っているなら使えばいいが、別に用意するほどではないという結論になりました。
・基本的な行動パターン
これ以降、この記事ではスピードスターのことをスピスタ、トライアタックの事をトラアタと略記します。
もしドードリオがトラアタの代わりにのしかかりや恩返しを覚えている場合は、
トラアタの代わりに採用した技を選択するようにしてください。
チャート上素早さはドードリオ>フライゴンで考えます。
ドードリオがフライゴンより早く動けるほうが便利な場面が多かった(体感)です。
突入前準備:
1.ドードリオ・フライゴンを先頭にする(どちらが上でも問題はないがRTAするならドードリオ上推奨)
2.ドードリオ・フライゴンの1個目の技をスピスタにする
3.ペリッパーの1個目の技を波乗りにする
74戦目までA連打(両方スピスタ)を選択が基本行動。
以下の戦闘のみ例外として行動を変更します。
39戦目(女性エリトレのチルル):ドードリオはスピスタ、フライゴンは地震
41戦目(研究員のサイト):ドードリオはスピスタ、フライゴンは地震
49戦目(気楽なおにいさんのスケッグ):
先発にムウマがいる場合はドードリオはムウマにドリルくちばし、フライゴンは地震
先発にムウマがいない場合はドードリオはスピスタ、フライゴンは岩雪崩
50戦目(エリアリーダーのミルバ):ドードリオはスピスタ、フライゴンは地震
52戦目(渋めなおじいさんのヴェグ):ドードリオはスピスタ、フライゴンは地震
55戦目(男性ライダーのダールフ):3回あるヌケニンポイントのうちの1つ、1回目。
ドードリオはドリルくちばし、フライゴンは岩雪崩
この戦闘はヌケニンがいるためこの技選択は必須。
間違えると大きなタイムロスになるため、要注意!
58戦目(女性エリトレのグロア):ドードリオはスピスタ、フライゴンは地震
63戦目(キャスターのヒロネ):ドードリオはスピスタ、フライゴンは地震
65戦目(女性チェイサーのラニール):ドードリオはスピスタ、フライゴンは地震
67戦目(ほのぼのおばあさんのライカ):ドードリオはスピスタ、フライゴンは地震
74戦目(男性肉体派のキルク):
先発にネンドールがいる場合はドードリオがスピスタ、フライゴンは地震
先発にネンドールがいない場合は2体ともスピスタ
ここ以降は技選択が対戦ごとに変わるので要注意。
75戦目(男性エリトレのカナタ):
ここで技位置変更、ドードリオの左上をトラアタ、フライゴンの左上を地震に
ドードリオはトライアタック(フリーザー優先で狙う)、フライゴンは地震
76戦目(働くおじさんのドコー):両スピスタ
77戦目(気楽なお兄さんのエイメン):ドードリオはトラアタ、フライゴンは地震
ドードリオは相手の浮いているポケモンを狙う。
2体とも浮いているならどちらを狙っても問題ない。
78戦目(大人のお姉さんのシャナ):ドードリオはトラアタ、フライゴンは地震
79戦目(女性エリトレのマルタリス):ドードリオはトラアタ、フライゴンは地震
80戦目(エリアリーダーのマキン):ドードリオはトラアタ、フライゴンは地震
81戦目(船乗りのラメロン):
ドードリオはスピスタ、フライゴンは地震
先発がベトベター+バクオングの場合はドードリオの鉢巻スピスタで2体狩れます
手持ちの先頭に関係なく相手の選出順は変化するのでお祈りになります
別に選出順が違ってもタイム差が出るだけで特に安定性には支障はありません
82戦目(肉体派のラソル):
ドードリオはスピスタ、フライゴンは地震
先発がマリルリ以外であればドードリオのスピスタで倒せるため
マリルリが先発に来ないとタイム的にはありがたいです
83戦目(のんきなおじさんのプサテリ):2回目のヌケニンポイント
ドードリオはドリルくちばし、フライゴンは地震
相手がヌケニンを出してくるため、ドードリオのドリルくちばし選択は必須
相手のレベルも高いため、手間取ると壊滅しかねないので要注意
ここの技選択は絶対に間違えないようにしましょう
84戦目以降の技選択は地震トラアタが基本行動となります。
攻撃対象の記述がない場合はドードリオの攻撃方向は不問です。
84戦目(男性ライダーのウェボ):ドードリオはトロピウスを優先して攻撃
86戦目(気楽なお兄さんのウエキン):ドードリオはペリッパーを優先して攻撃
87戦目(男性チェイサーのシャニーオ):
ドードリオはドガースを優先して攻撃、マグカルゴへの攻撃は避ける
90戦目(エリアリーダーのリバスト):初手でドードリオはペリッパーに交代
フライゴンは地震連打、ペリッパーは波乗り連打
この行動はリバストの手持ち順序に関係なく行う
96戦目(キャスターのマルド):ドードリオはスピスタ、フライゴンは地震
最後のスピスタ選択ポイント
98戦目(男性エリトレのカルラン):
ドードリオはワタッコ・フライゴンを優先処理
ヘルガーはこらえる場合があるため地震で倒す、ドードリオは狙わないように
99戦目(女性スパトレのバースティ):最後のヌケニンポイント
ドードリオはドリルくちばしを絶対に選択
レジロック・レジスチル以外は全員一撃で倒せるので左記の2体以外を狙うように
ヌケニンがいる場合は優先して処理
現状、筆者と共同研究者によって考察した範囲で最も早いと考えられるチャートです。
安定した周回も出来るため、個体の準備さえ出来るなら初心者にもおすすめです。
・動画資料
内容は同一のものです。
お好きな方をどうぞ。
ニコニコ版
【RTA】ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア バトル山100人抜き 2:13:34【無編集】 - YouTube
・おわりに
リボンコレクターの方々のアースリボン付与に、この記事が参考になれば幸いです。
くらうんさん、美少女さん、考察への協力ありがとうございました。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
以下、サムネイル用画像です。
提供して頂いたんゅみ氏、ありがとうございます。