・どうしてこうなった
この記事を読んでいる方の殆どは、
コアラのマーチを一度は食べたことがあるのではないかと思います。
「コアラのマーチがポケモンとコラボするんだってよ!」
「なんか印刷されてる絵柄がポケモンになるらしいぞ!」
これが話題になるのは、そんなに時間はかかりませんでした。
そこで狂人が1人、現れました。
「これ、絵柄で出たポケモンだけで構築組んだら楽しいんじゃない?」
「みんな、コアラのマーチでシールド戦やるぞ!」
「「「「「「「「「うおおおおおおおおお!!!!!」」」」」」」」」
こうして、コアラのマーチでシールド戦は10人の参加者が集うことになりました。
1名は都合により参加できなくなったものの、
9人が熾烈な戦いに身を投じることになりました。
流れがすごくカオスですが、大体こんな感じです。
主催であるうえすさんの記事はこちらです。
・やりたかったこと
コアラのマーチでシールド戦を制して、コアラのマーチシールド戦マイスターを名乗りたい。
・手持ちの選定
この大会の簡単なルールを説明すると、
購入したポケモンコラボ版コアラのマーチを1箱開封。
中に入っていたポケモンのみを採用し、
ソード・シールドで対戦を行います。
ルールはダブルバトル・ノーマルルールのため、
6体選出での対戦となります。
なお、禁止級伝説枠を構築に採用する場合は、
禁止級伝説枠に持ち物を採用できない+採用した数だけ手持ちを減らす必要がある
という制約が課せられます。
つまり、まずガチャを回す必要があります。
という事で僕が引いたコアラのマーチの結果は以下の通りでした(画像略)。
タブンネ/カプ・テテフ/ネイティオ/ネイティオ/オドシシ/オトスパス/オトスパス/
ネッコアラ/ルカリオ/ムシャーナ/キモリ/キテルグマ
剣盾での大会である以上、ガラル入国禁止勢は使えません。
それでも8種10体を選択肢に選べるパックを剥けたのはかなりいい箱だったと言えるでしょう。
ここまで明らかにゲーム版らしからぬ単語が並びますが、
ここからはしっかりと考えていきます。
まず、注目したのは自分のポケモンのタイプの偏り。
格闘タイプがオトスパス2体とルカリオ、キテルグマ。
エスパータイプに至ってはカプ・テテフ、ネイティオ2体、ムシャーナ。
どちらにも属さないのはタブンネとキモリのみでした。
ここまで偏ったならバランスを意識することは無理だと悟り、
片方に寄せた構築を組みながら、必要に応じて足りない攻撃範囲を補う形にすることにしました。
また、僕の引いたポケモンは非常にトリックルームとの親和性が高いポケモンが多く、
タブンネ、オトスパス、ムシャーナ、キモリ、キテルグマは素早さが低い部類。
タブンネ、ネイティオ、ムシャーナはトリックルームを習得します。
逆に追い風に適性があるポケモンはルカリオ、カプ・テテフ程度であり、
誰も追い風を使うことが出来ません。
その他、天候なども展開がかなり厳しい条件を満たす必要があったため、
今回はトリックルームを軸とした構築にすることにしました。
その結果、出来上がった構築がこちらです。
対戦開始直前まで個体準備してて参加者に迷惑かけたのは
本当に申し訳なかったと思ってます。反省。
・個体紹介
持ち物:命の珠
性格:控えめ
特性:サイコメイカー
種族値:70-85-75-130-115-95(合計570)
努力値:HP236 特攻252 特防20
ステータス:175-x↓-95-200↑-138-115
技構成:サイコキネシス/マジカルシャイン/10万ボルト/サイドチェンジ
準伝説ポケモン。
恐らくこの大会プール上では最強クラスのポケモンの1体。
場に出るだけで猫騙し封じ、
普通に攻撃すれば超火力アタッカー、
トリックルームから追い風まで柔軟に対応出来る素早さなど強い要素の塊です。
物理耐久が微妙なものなのでそこだけは気をつけたいです。
耐久に関しては信頼できないものの、
置くだけでムシャーナの火力強化ができ、
構築全体で若干重い悪タイプへの対抗打を持ち、
等倍なら真正面からの殴り合いで全てを解決できる火力を持つ点はシンプルに強いです。
そもそも伝説枠という時点で採用しないことに理由が必要なくらいです。
採用しない理由がなにもないので、採用しました。
持ち物:オボンの実
性格:生意気
特性:再生力
種族値:103-60-86-60-86-50(合計445)
努力値:HP252 防御4 特防252
ステータス:210-x-107-80-151↑-49↓
技構成:ハイパーボイス/10万ボルト/サイドチェンジ/トリックルーム
備考:素早さ個体値0
この構築どころかシールド戦で使用可能であると思われるポケモンの中でも、
トップクラスに高い耐久が売りであると言えます。
この耐久に着目し、今回の構築においてトリックルーム要員として極めて優秀だと考えました。
また、僕の引いたポケモンは最も早いのがカプ・テテフとネイティオ(共に素早さ種族値95)であり、
手持ちが全体的に遅いことからトリックルームを前提とする必要がありました。
ネイティオなどと組み、サイドチェンジを活かしながらトリックルーム展開。
この流れのために確か全試合先発運用しましたが、
すべての試合において必要な役割をしっかり果たしてくれる、
まるで仕事人のような役割を担ってくれました。
トリックルーム軸で構築を組むと決めた際に、
カプ・テテフの次に採用が決まりましたが、その判断の正しさを示してくれました。
お世辞にも火力があるとは言えませんが、
それでもダメージを与えてくれるというだけでかなり仕事してくれたように感じます。
持ち物:突撃チョッキ
性格:勇敢
特性:緊張感
種族値:120-125-80-55-60-60(合計500)
努力値:HP220 攻撃252 特防28
ステータス:223-194↑-100-x-85-58↓
技構成:ドレインパンチ/岩雪崩/冷凍パンチ/DDラリアット
備考:素早さ個体値0
トリックルーム状態時におけるアタッカー。
生存性を意識し、格闘技はドレインパンチを採用しています。
インファイトなどと比較するとダイナックル時の威力変化は5であり、
誤差と見做せる事から問題ないと考えました。
突撃チョッキの恩恵で特防は実質127相当であり、
意外と高い耐久が武器になります。
特性は不器用はデメリットなので使いたくない、
もふもふは炎弱点とダイマックス技は軽減対象外が気になったため、
消去法で緊張感を採用しています。
直前まで素早さがオトスパスの方が遅いことを考慮しオトスパス採用を予定していましたが、
なによりも「攻撃種族値がオトスパスより7高い」という点を評価し、変更することにしました。
この判断が功を奏したのかは分かりませんが、
間違った判断ではなかったと思っています。
この構築のMVPの1体です。
特に決勝戦でのやましょーさんのコーチングされたリザードンを、
ダイロックで返り討ちにしたのはかなり大きな活躍だったと思います。
こんな大会に釣られクマー。
持ち物:曲がったスプーン
性格:冷静
特性:テレパシー
種族値:116-55-85-107-95-29(合計487)
努力値:HP252 特攻252 特防4
ステータス:223-x-105-174↑-116-30↓
技構成:ワイドフォース/シャドーボール/マジカルシャイン/トリックルーム
備考:素早さ個体値0
カプ・テテフを採用するということは、
ワイドフォースを強化できるということ。
これを活かさない手はないと思い採用しました。
破格の遅さを誇る素早さ種族値29という点を活かし、
ワイドフォースでひたすら攻めるだけでも強かったです。
悪タイプにはワイドフォースが効かないものの、
マジカルシャインで攻めれば解決してしまうので、
テテフと一緒に並んでワイドフォース!サイコキネシス!マジカルシャイン!!
という調子で適当に殴ってるだけで強かったです。
こういう頭使わなくて良いポケモン、大好きです。
持ち物:こだわりスカーフ
性格:意地っ張り
特性:精神力
種族値:70-110-70-115-70-90(合計525)
努力値:攻撃252 特防4 素早252
ステータス:145-178↑-90-x↓-91-142
技構成:インファイト/冷凍パンチ/コメットパンチ/岩雪崩
非トリックルーム時のタチフサグマ・ラッキー・フェローチェ用兵器。
6対6の対戦において、1回しかトリックルームを貼らない想定であれば
確実にトリックルームは途中で切れる事を考慮し、高速枠として採用しています。
構築がトリックルーム特化型である都合上、
そこまで活躍の場面に恵まれることはありませんでしたが、
最後の最後の詰めにおいて重要なパーツになることが多く、
リザードンやエースバーンなどの上から岩雪崩を使えるのは純粋に強かったです。
持ち物:気合のタスキ
性格:控えめ
特性:マジックミラー
種族値:65-75-70-95-70-95(合計470)
努力値:HP212 特攻252 防御44
ステータス:167-x↓-96-161↑-90-115
技構成:サイコキネシス/エアスラッシュ/サイドチェンジ/守る
サイドチェンジでタブンネのトリックルーム展開を補助する枠です。
構築全体で悪・ゴースト弱点が多いので、
ネイティオがその辺りの技を誘いつつ、同時に格闘技を避けていきながら、
サイドチェンジで位置を入れ替えて、
タブンネのトリックルーム展開を出来る限り成功させるのがメインの役割です。
それ以外の使い方はそこまで考察していませんでしたが、
意外と活躍してくれる事が多く、
ネイティオの強さを再認識する良い機会になった気がします。トゥートゥー。
・戦績
相手の手持ちから推測できる戦術も併記しておきます。
今回は参加者を2種のブロックに分けて、
予選上位2名を選定。
それぞれのブロック予選1位が決勝戦、
それぞれのブロック予選2位が3位決定戦に進出となります。
コアラブロックとマーチブロックのうち、僕はマーチブロックになりました。
予選1戦目:えふさん/フェロクマクマ速攻軸
結果:勝利
全体的にトリックルームを貼らないとかなり厄介な相手が多かったものの、
特に大きな問題は起こらず無事トリックルームを展開。
有効期間中に相手をできる限り削り、
トリックルームが切れた後にスカーフルカリオで掃除するという当初の予定通りの動きができるかどうか、
実戦での確認が出来たように思います。
予選2戦目:バイトぽけさん/キョダイバンライ軸
結果:勝利
最初からスカーフタチフサグマの凍える風+ピカチュウのキョダイバンライという
超強力な攻撃+S操作を併用されて完全に翻弄されるものの、
なんとか中盤でキテルグマのダイマックスなどを駆使し、
不利ではあるものの勝ち目は残る状態に巻き返します。
かなり厳しい状況が続く中、途中でトリックルームを展開。
サイコフィールドも設置していたため、ワイドフォースで巻き返しました。
最終的には欠伸で眠ってしまったムシャーナと攻撃技が凍える風しかないタブンネの睨み合いになり、
長期戦の末になんとか勝利。極めて苦しい戦いでした。
予選3戦目:オリオンさん/晴れリザードン軸
結果:勝利
トリックルームを対処するには火力に頼るしかないと判断されたのか、
キョダイゴクエンを初手から撃たれる展開に。
ネイティオでサイドチェンジなどを併用してトリックルームを展開し、
終始こちらのペースで対戦を進められたように思います。
どうしてもタチフサグマがいるとワイドフォースを振り回しにくくなるので、
その対処が悩ましいと感じました。
予選4戦目:@SURさん/コーチングマリル変身ミュウ軸
結果:敗北
ラッキーが登場するまでは大きく不利ではなかったものの、
小さくなるラッキーに確実に格闘技を当てたいという焦りからルカリオにダイマックスを無理に消費し、
そのまま相手のカイロスのインファイトで分からされる無様な展開に。
最終的にテテフとムシャーナがラッキーに完全に受け切られ、詰んでしまったため降参。
予選終了時点で僕、@SURさん、バイトぽけさんの3人が3勝1敗で並んでしまったため、
主催権限でじゃんけんによる予選最終戦績の決定になりました。
じゃんけんの結果、僕が予選1位、@SURさんが予選2位、バイトぽけさんが予選3位(=予選落ち)となりました。
ここまで来た以上、絶対に勝ちきってやろうと思いながら決勝戦に挑むことに。
決勝戦:やましょーさん(YouTube及びニコニコの配信者)/コーチング入り晴れキョダイリザ軸
結果:勝利
トリックルームの阻止は火力以外での対処は不可能と判断され、
初手からキョダイゴクエンを受ける羽目に。
ですがキテルグマの獅子奮迅の活躍により、
キョダイリザードンやピカチュウ、ラッキーなどを撃破してくれたお陰で難なく勝利。
かなりいい動きをしたのではないかと思っています。
対戦中ずっと「戦乱 剣を掲げ誇りを胸に(世界樹の迷宮III 星海の来訪者)」を聞いて、
無駄な思考を捨て去り続けられたのも良かったのかもしれません。
対戦中に何聞くかって、本当に大事ですね。
・使用感
構築の傾向としてエスパータイプの特殊アタッカーに偏った編成ですが、
それでも@SURさんのラッキーで詰んだ以外は、
やや扱いにくい盤面もあるものの対応が可能な範囲であり、
立ち回り次第で幾らでも勝ち筋をこじ開けられる構築には仕上がったと感じています。
決勝戦ではYouTubeでの配信者との対戦となり、
完全に緊張というよりも事が重大化したことに焦っていました。
そんな状況であっても、目も当てられない程のミスは特になく、
サイドチェンジ読みが壊滅的に下手だったという一点を除けば、
我ながら上振れと言える程度には安定した対戦ができたのではないかと思います。
僕の構築としてはかなりクセのない、扱いやすい構築に仕上がったのも独特な気がします。
・まとめ
全体的にタイプの偏りの酷い構築にはなりましたが、
強みを尖らせることで弱みを放棄する方針のお陰でかなり使いやすい構築に仕上がったように感じます。
また、今回の環境としてはテテフ、ルギアなどを軸としたエスパータイプ、
キテルグマ、オトスパスなどを軸とした格闘タイプ、
リザードン、リーフィア、エースバーンなどを軸とした晴れ、
そして第4勢力のタチフサグマを軸とした4種の傾向のうち、
自分がエスパータイプと格闘タイプという2種の傾向を握れた事は、
この戦績に至れた原因のひとつなのではないかと考えています。
その上でトリックルーム軸という、ある程度普通に戦える戦術プランを組み立て、
どんな相手でも似た傾向の戦術に落とし込む方針が定まっていたのもかなり大きかったように思います。
自分自身の引きがかなり強く、
その結果として構築段階である程度安定して勝つためのルート構築も出来ていた。
これが優勝という結果に結びついたのではないかと思います。
今後もこういう大会に参加する際には、
この考え方を大事にしようと思います。
・他の参加者の記事や構築に関して
@SURさんの使用構築(マーチブロック 予選2位/大会 3位)
sursursursursur.hatenablog.com
sursursursursur.hatenablog.com
バイトぽけさんの使用構築(マーチブロック 予選3位)
コアラのマーチシールド戦は、予選3-1で勝敗が並び直接対決も並び、じゃんけんに負けたため、予選落ちでした。
— バイトぽけ (@baitopoke) 2020年12月26日
くう~~~
#ポケモン剣盾 #NintendoSwitch pic.twitter.com/TRWdz4oPs9
やましょーさんの使用構築(コアラブロック 予選1位/大会 準優勝)
コアラのマーチシールド戦、準優勝でしたー。
— やましょー (@yamasho_poke) 2020年12月26日
悔しい~!
#ポケモン剣盾 #NintendoSwitch pic.twitter.com/g15o7TuMKH
うえすさん(主催)の使用構築(コアラブロック 予選2位/大会 4位)
もちるさんの使用構築(コアラブロック 予選3位)
コアラのマーチシールド戦は、
— もちる@Switch SW-1236-1775-6604 (@azuma623) 2020年12月27日
予選1-2で惨敗でした。
1戦目、トリックで進化の輝石を
奪うも、数の差は埋めれませんでした。
2戦目、まねっこ(シャドボ)急所の
おかげで運勝ち。
(急所なければ普通に負けてます)
3戦目、箱開封結果の時点で
見えてました。有効打が…
#ポケモン剣盾 #NintendoSwitch pic.twitter.com/G8NzQJeQFQ
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
僕が!僕こそが!!
コアラのマーチシールド戦マイスターだ!!!